ご挨拶と募金協力のお願い

兵庫教育大学は、従来にない教員のための新構想の教員養成大学として昭和53年に兵庫の地に設立されました。平成20年10月には創立30周年を迎え、これもひとえに、卒業生、修了生をはじめ関係各位のご支援・ご協力のおかげと深く感謝しております。
この間、本学は、教員の資質能力の向上に対する社会的要請に応えるため、学部、大学院を通じて、学校教育を中心とした理論的、実践的な教育研究を推進し、質の高い実践的指導力を持った人材の養成・育成に努めてきました。
現在、学部では、卒業者の教員就職率は、全国の国立教員養成系大学・学部の中で常にトップクラスを誇り、着実にその成果を上げています。
また、大学院修士課程は現職教員を数多く受け入れ、実践性を重視した教育研究を行ってきましたが、これに加えて平成20年4月には、中央教育審議会答申で創設が提言された「教職大学院」(専門職学位課程)を設置しました。
さらに、全国初の教員養成系の博士課程として設置された連合大学院は10年の節目を迎え、教育実践学の構築に向けて着実な歩みを続けています。
今後も、開学以来培ってきた実績をもとに新たな展開を目指して、社会に信頼される教員を養成・育成することを教育研究の柱に、地域の教育文化への貢献、教育面での国際貢献などに取り組み、教育実践研究の拠点大学として、寄せられる期待に応えていきたいと考えています。
しかし、一方で、平成16年にスタートした国立大学法人化以降の大学運営は、国から交付される基盤的経費が年々削減されるという極めて厳しい状況に置かれています。
こうした中、人件費や管理的経費の削減、自己収入の確保など、様々な経営努力に取り組んでいるところですが、教育研究の質を維持・向上させるために必要な財源を十分確保できないのが現状です。
本学では創立30周年を迎えるにあたり、これを機に新たに「兵庫教育大学教育研究振興基金」を設立し、皆様のご協力を仰ぎながら財政的基盤を強化し、教育研究の充実を図るための仕組みを作ることを計画いたしました。
皆様のご支援を力に、本学のミッションを果たすため、さらなる飛躍を期してまいりますので、どうか本基金の趣旨にご賛同いただき、特段のご協力を賜りますようお願い申し上げます。